「至宝三鞭丸を1丸飲んだ直後の1週間は、毎日、5手ずつ増やしながら並べていました。」

「それでは、ホスファチジルセリンだけ飲んだ時と同じですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、1週間後に1丸飲んだ後の土日には、10手に増やして並べています。」

「2度目は、効果が上がったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。最初に飲んだときは、腎兪が緩んだだけでしたが、2度目に飲んでからは、腎経にわずかながら気が流れています。」

「至宝三鞭丸は飲み続けるにしたがって効果が上がるのですか」と町会長。

「一般的には、飲み続けるにしたがって、効果は低下していくはずです。」

「だんだん効かなくなるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。経絡の連鎖が進んでいくためです。」

「経絡の連鎖が進むにつれて、脳の機能低下が進むからですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、なぜ、息子さんの場合は効果が上がってきたのですか」と町会長。

「毎日、詰碁をしているのと中神方式で腎兪を緩めているためです。」

「中神方式だと爪が緩むのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「1週間に1丸ではなく、毎日1丸飲んで、治療効果を高めることは考えていないのですか」と町会長。

「実は、最近になって分かったのですが、脳が経絡的に緩んでいる人が至宝三鞭丸を8丸飲んで、腎兪の治療をすると、体が大変化を起こして、その結果ひどい腎虚になるという不思議な現象が起こるのです。」

「その現象を避けるために、1週間に1丸しか飲まないということですか」と町会長。

「その現象を避けるだけであれば、1日1丸飲んでも問題ないのですが、1日1丸飲まない理由は、身体が経絡的に緩むのより脳が経絡的に緩むのを先行させたいということです。」

「なぜ、脳が経絡的に緩むのを先行させたいのですか」と町会長。

「一言で言うと、その方が、経験上、治療も日常生活もうまく行くためです。」

「理論的な説明は、難しいということですか」と町会長。

「具体的には、身体が経絡的に緩み動体視力が上がると、ミスをしやすくなるので、脳の機能を上げてミスをしないようにしたいということがあります。また、経絡的に機能低下した脳では、機能低下する以前の状態に戻すことが完全にはできないということもあります。それに加えて、神経細胞が、毎日、10万個も減ってきているということもあります。」

「少なくなった脳の神経細胞は、経絡治療をしても元に戻らないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「ところで、息子さんは、なぜ、1日5手ずつ増やしていくという方式を思いついたのでしょうか」と町会長。

「実は、息子が詰碁を3年ほどしたときに、行き詰ってしまっているのではないかと感じたのです。」

「それで、何かアドバイスをしたのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。先ほど話した、フットワークをしながらフォアハンドで30球連続で的に当てる練習をした時のことを息子に話したのです。」

2021/8/23

<それじゃあどうする30>
詰碁を解く速度が遅くなったのに加え、ピノキオ化を悪化させるようなことが起こってしまった。

秀策の打碁を並べているうち、『最強の囲碁Zero』を使って解析すると、序盤から中盤に入る辺りでかなり先まで攻め合いを読んでいることに気がついた。攻め合いが先の先まで読めなければ、秀策の棋譜は理解できないということだと思った。『詰碁ができていないのに攻め合いはないだろう』とも思ったが、昔、買っておいた攻め合いのソフトを使って、基礎の勉強をやり直した。<続く>

2024/8/6